人を描くときは何に気をつけていますか?
「もっと上手く描ける様になりたい」みんなそう思っていますよね。僕もそうです。
ですが、テクニックよりも重要なことがあるんです。もちろん技術は大事ですが、まずそれより先に抑えるべきポイントがあります。
それは、人間性でありコンセプトでありアイデアです。また、フォースやリズムや流れを感じることです。
そうした点を詳しく解説していきますよ。
人を描く上で最も重要なことは、テクニックではないんです。
まず最も重要なのは「人間性」というコンセプトです。
それが技術の習得それ以前に、もっと大切で大きな目的となります。もちろんテクニックも重要ですが、それが第一ではないんですね。
人間性の素晴らしさを体験しようとすること。それがまず第一なんです。何より重要なポイントです。
人間性を描くという、とびきり豊かで刺激的な経験をすること。それがまず最初の目的でありスタートです。
テクニックよりも、生命の輝きに目を向けるんです。目だけでなく、心で描くということですね。
描き方に限った話ではありません。優れた文化的な作品というのは人間性を感じさせます。
コンセプトやアイデアがまず第一です。
そしてそれを表現するために、技術を用いるのです。知識と技術はあればあるほど、表現に役立ちます。どんどん吸収しましょう。
そして、アイデアは誇張により明確化されます。アイデアを誇張することで、そこに個性や力強さが生まれていくんです。
「芸術作品とはアイデアの誇張である」
自分の言いたいこと、やりたいこと。情熱やハート。その核となるコアアイデアを誇張し、技術を用いて表現していくのです。
そして自身と向き合い、ひたすらな姿勢で取り組んでいきましょう。
知識も技術もすぐには身に付きません。ひとつひとつ積み重ねていくことが大切です。人と比べる必要はありません。その蓄積は自身の財産になりますよ。
生命はフォースからできています。それを感じてしっかり認識することが重要です。
決してスターウォーズの話ではありません。
ここで言うフォースとは、現実に生きていて感じる、いわば気の流れや生命感のことです。
目に見えなくとも、しっかりと感じ取れるもの。生き生きとしたリズムや流れのことです。
生命は常にフォースに満ちています。
そしてそれは、自分自身の中にも常にあります。なので、自分の情熱や魂に決して目をつぶってはいけません。
人の身体には、必ずリズムや流れのラインがあります。
あらゆるパーツが連動しているからです。その動きから生じる連続性や流動性が、リズムを形作ります。
目に見えるものではなく感じるものですね。気の流れやフォースのラインです。これは、弧を描いた方向性のあるラインで表すことができます。
そして人体の動作の起点になるのは胴体です。もっと正確に言うと胸郭と骨盤です。胸郭と骨盤の向きや角度が、リズムや流れを決定づけます。
リズムや流れを理解できると、生命感のある生き生きとしたポーズが描けますよ。
体を描く際は、輪郭よりもリズムや流れを意識すると良いですよ。
人の体はフォースに満ちています。
そのフォルムが既に、リズムや流れを持っているからです。要は、曲線や直線のシームレスな連なりです。
つまり方向性とリズムを持ったフォルムが人なんです。
なので人を描くことは、フォースやリズムの流れを描くことです。
輪郭や見た目を正確に写しとることは、大して重要じゃないんです。
重要なのはフォースやリズムを感じ取り、その印象を自分のハートで表現することです。
そうすれば、生き生きとした個性のある描き方ができますよ。
テクニックよりも重要な描き方のコツを紹介しました。
テクニックよりも先に重要なこと、
それは人間性であり、コンセプトであり、アイデアです。フォースやリズムや流れを感じることです。
それらをベースに、自分の表現をすればいいんです。テクニックも大事ですが、それが先ではないんですね。
これらをまず抑えれば、自分らしい表現がしていけると思いますよ。