全身の人物画を描くコツを紹介します。
それは、身体のパーツ同士の比率を把握すること、
そして位置関係の目安となるポイントを把握することです。
人物画はとても面白いですが、全身のバランスを保ちながら描くのは、慣れないとなかなか難しいものです。
この記事では、このコツをわかりやすく解説していきます。
簡単なので、すぐ実践出来ますよ。
人体を描く上でまず重要なのは、全体のバランスを整えることです。
そこで役に立つコツが、身体のパーツごとの比率を把握することです。
胴体がこの長さであれば、腕はこのくらい、足はこのくらいといった具合です。
パーツ同士を比較してバランスを調整するのです。
では、まず身体全体の比率を見てみましょう。
まず股から上と股から下は1対1です。
それが分かっていれば、全身のプロポーションのバランスを整えられます。
次に腕です。
肩から肘と肘から手首は1対1です。
この比率を目安に腕を描きましょう。
続いて脚です。
股から膝までと膝から足までは1対1です。
この比率を目安に脚を描きましょう。
とても単純な比率ですが、覚えておくと役に立ちます。
基本の比率を把握しておけば、何かバランスがおかしい際の調整がすぐにできます。
パーツ同士の比率の次におすすめしたいコツが、位置関係の目安です。
これもとても単純ですが、覚えておくと便利です。
まず腕を自然な状態に置くとき、肘の位置は大体へそと同じ高さです。
同様に腕を自然な状態に置くとき、手首は大体股と同じ高さです。
とてもシンプルな目安ですが、全身の人物画のバランスを整える際にはとても有効です。
是非活用してみてください。
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全身の人物画を描く上でのコツである、パーツ同士の比率と位置関係の目安を紹介しました。
簡単なので、すぐ実践出来ると思います。
人物画は奥が深く、探求しようとすれば際限はありません。
だからこそ、基礎基本をしっかりと身に着けることは、とても重要な武器になります。
是非楽しみながら人物画を描いてみてください。