キアロスクーロを、わかりやすくサクッと解説したいと思います。
キアロスクーロは、主に油彩画における絵画技法です。
明暗を意味するイタリア語が由来となりました。
強い明暗のコントラストにより、作品にドラマチックな迫力を持たせる技法です。
17、18世紀のバロック美術が代表的で、特にカラヴァッジオがその様式を確立させ広まったとされています。
レンブラント、フェルメール、ルーベンスなども、キアロスクーロを用いた代表的な芸術家と言えます。
画面上のクローズアップしたいモチーフに、まるでスポットライトが当たっているかのように明るい色彩で描きます。
それ以外の背景となる部分を、黒に近いとても暗い色彩で描くことで、明暗の対比を際立たせました。
それにより、劇的で緊張感のある作品が出来上がります。こうしたスタイルはテネブリズムと呼ばれることもあります。
また広義では単純に明暗法のことを指します。