ホワイトがないと油絵は始まりません。
それほど油絵の制作において重要なものなんです。
そして数あるホワイトの中でも、断然オススメがあります。
それが、チタニウムホワイトです。
最も白く最も隠ぺい力がある、理想的なホワイトです。
そんな油絵の具のチタニウムホワイトについて詳しく解説します。
ホワイトがないと油絵は始まりません。水彩における水くらい必要なものです。
また、ホワイトの種類の多さは油絵の特徴でもあります。それだけ油絵においてホワイトが重要だからです。
水彩やアクリルならば、溶く水の量を変えるだけで明るさの調整が出来ます。しかし、油絵ではそうはいきません。
油絵ではホワイトを混ぜて明るさを調整するんです。
なので油絵での制作にホワイトは必須です。
白として使うというよりも、明度調整としての役割が非常に大きいんですね。
メディウムの様な役割と言えます。
なのでホワイトはダントツでよく使います。なるべく容量の大きいものを購入するのがおすすめですよ。
入門書としては『油絵Style & Process』がおすすめです。
数ある中でも、おすすめは「チタニウムホワイト」です。
最も使いやすく、優れたホワイトだと思います。僕自身もこのホワイトを主に使用しています。
チタニウムホワイトは、着色力、隠ぺい力が最も強く、強い質感のあるホワイトです。
20世紀に開発された顔料、チタン白を用いたホワイトです。強い塗膜を形成し、亀裂・剥落の心配がほとんどありません。
明度の調節、ハイライトの表現に適しています。物質感のある表現にも効果を発揮しますよ。
油絵は階層によるレイヤー構造を持ちます。
基本的に暗部から描き始め、明部を後から描きます。
そこにきてチタニウムホワイトは、最も白く最も隠ぺい力が強いホワイトです。
混ぜるほど明るさと不透明さが増します。
つまり、チタニウムホワイトならば、明暗の階調によるコントラストを簡単につくれるんです。
厚塗りやハイライトの描写にも非常に適しています。
油絵の制作において、まさに理想的なホワイトなんですね。
油絵のホワイトには、チタニウムホワイト以外にもいくつか種類があります。
主なホワイトを、その特徴と共に紹介します。
気になるものがあれば、色々と試してみるといいでしょう。
最も古くからある鉛白をベースにしたホワイトです。
温かみがある色調が特長です。
顔料の鉛白には有害性があります。また黄ばみやすさなどから、現在では主流を外れています。
乾燥が早く、堅牢な長所があり、描き始めから中描きに使われます。適度な着色力で、混色用にも適しています。
青みのあるホワイトで、混色時の発色が美しいのが特長です。混色に向いたホワイトと言えます。
成分の亜鉛の作用で、上に塗る絵具に亀裂・剥離を起す可能性があります。
そのため、基本的に仕上げ時の上塗りの際に用います。地塗り・下塗りには使用できません。
温かみのある適度な不透明性をもった白です。
強すぎるチタニウム ホワイトの着色力、隠ぺい力を抑えた、使いやすいホワイトです。
亀裂・剥落の心配がほとんどありません。
\意外と簡単!描いてみませんか?/
チタニウムホワイトがおすすめの理由を解説しました。
決め手は白さと隠ぺい力による、使いやすさです。
油絵の制作において、まさに理想的なホワイトなんです。マストで揃えるべきでしょう。
またホワイトは大量に使うので、大容量のものを購入するのがおすすめですよ。