IT入門講座

今さら聞けない!サーバーとは何か基本からわかりやすく解説!

誰もが聞いたことがあるであろうサーバー。

しかし、そもそもサーバーとは一体何でしょうか?

何となくは知っていても、具体的にどういうものか説明できるでしょうか?

そこでここでは、今さら聞けないサーバーの基本を、分かりやすく解説していきます。

サーバーとは何か?

サーバーとは、コンピュータネットワーク上において、情報やサービスを提供する側のコンピュータのことです。

PCやスマホは、情報やサービスを受け取る側のコンピュータです。

サーバーは、情報やサービスを提供する側のコンピュータなのです。

コンピュータのためのコンピュータ

なのでサーバーがサービスを直接提供する相手は、人ではありません。

PCやスマホなどの、コンピュータです。

人々が普段使うコンピュータとは、役割が明確に違うのです。

サーバーはネットワーク上でアクセスしてきた、コンピュータの要求に応じます。

そして、何らかの情報やサービスを提供するのです。

例えるならサーバーはお店で、PCやスマホは消費者ですね。

サーバーとネット利用

日常において、サーバーの機能を利用しているという感覚は、普通あまりないと思います。

でも実際は、誰もが様々なサーバーを日々利用しています。

普段ネットを利用しているとき、実はたくさんのサーバーにアクセスしているのです。

今の時代は、誰もが日常的にネットを利用しています。

そのためサーバには、多数のコンピュータから、ひっきりなしにアクセスがあります。

サーバーは、それらを絶え間なく処理しています。それがサーバーの仕事です。

ネットにおいて、PCやスマホは表の主役で、サーバーは影の主役と言えますね。キャストとスタッフの様な関係、と言えるかもしれません。

サーバーとネットワーク

サーバーがなければ、今のインターネットのシステムは機能しません。

情報化された現代社会においては、必要不可欠で重要な存在です。

インターネット上の様々な仕組みが、サーバの働きによって成立しています。

なので、ネットワークはサーバーありきと言えますね。

逆もまた然りで、ネットワークが無ければ、サーバーもサーバー足りえません。

どこにも繋がっていなければ、それはサーバーではなくただのコンピュータです。

なのでサーバーとネットワークは、お互いの存在があって成立する、相互依存の関係性にあると言えます。

サーバーの役割とその多様性

サーバーの役割は多種多様です。

サーバーごとに、様々なサービスを提供しています。

WEBサーバー、ファイルサーバー、メールサーバー、DNSサーバー、

などなど色々な種類があります。

現実世界でも、お店によって様々な商品やサービスを提供していますよね。

お肉屋さんに行けばお肉、魚屋さんに行けば魚、電気屋さんに行けば家電製品が買えます。

PCやスマホは、その目的に合わせて専用のサーバーにアクセスします。

そして、サーバーから専用のサービスが提供されるのです。

ITに限らず、サーバーという言葉はサービスを提供するものを指します。水を提供するのはウォーターサーバー、ビールを提供するのはビールサーバーです。

サーバの見た目と形状

サーバは実際どんな見た目なのでしょうか?

IT関連の仕事でもしていないと、普段目にすることはなかなか無いと思います。

タイプごとにその形状を見てみましょう。

タワーサーバ

タワー型で、ほとんどデスクトップPCと同じ見た目なのが、タワーサーバです。

最も基本的なタイプのサーバです。

重ねて並べるタイプではなく、一台ごとに据え置くタイプです。

ラックサーバ

ラックサーバは、ラックの中に積み重ねて設置していくタイプのサーバです。

省スペースで、たくさんの台数を設置出来ます。

データセンターはこのタイプが多いです。

ブレードサーバ

ブレードサーバは、ケースの中に縦に並べていくタイプのサーバです。

使われるのは、ブレードと呼ばれる抜き差し可能なサーバです。

要は、本棚の様なタイプですね。

ラックサーバよりさらに省スペースで、たくさんのサーバを設置出来ます。

データセンターなどの大規模な施設で利用されます。

サーバは普段どんな感じか?

サーバはPCやスマホと違い、人が直接操作するためのコンピュータではありません。

人が操作する機会は少なく、初期設定やメンテナンスのときくらいです。

人が何かしなくても、勝手に動き続けるのがサーバです。

アクセスに対する情報処理を、自動的・自律的に絶え間なく行っているのです。

ほぼ24時間365日フル稼働の、ハードワーカーさんです。

サーバの性能とそのスペック

サーバ用のマシンは、一般的にハイエンドの高性能なものが多いです。

ウェブ上のシステムやサービスの軽さや快適さは、サーバの性能に掛かっています。

そのためサーバには、高い処理能力、安定性、信頼性が求められるのです。

なのでサーバは、一般的なPCに比べて遥かに高いスペックを持っています。

そのため価格も高額です。

なのでサーバは基本的に、個人よりも企業の方が保有しています。

主なサーバのメーカーは、HP、DELL、IBMなどです。

国内メーカーだと、富士通、NECが代表的です。

GoogleやAmazonといった巨大IT企業ともなれば、万単位でサーバを保有しています。

サーバはどこにあるのか?

サーバは、一般的には企業のサーバルームという、専用の部屋に置かれています。

空調、防災、セキュリティなどが厳重に管理された部屋です。

よく映画やドラマの中で、情報を盗んだりシステムをダウンさせたりするために侵入するところです。

建物全体がサーバなどの設置専用になっている施設を、データセンターと言います。

データセンターは、より大規模な施設です。

まとめ

現代社会ではインターネットよるネットワークシステムは、もはや必要不可欠です。

それは同時に、サーバの存在も必要不可欠である、ということです。

これからも、ネットワークを基盤としたIT技術は、進化し続けるでしょう。

そして、サーバも重要な存在であり続けるでしょう。

サーバを知っておくことは、必ず役に立つと思いますよ。