油絵できらめく星空を描こう!分かりやすく手順を解説!

油絵で綺麗な星空を描いてみたくないですか?

穏やかな星空は、心が和みますよね。

そこでここでは、描き方の手順とコツを紹介したいと思います!

実際に描いているメイキングと共に、詳しく解説していきます。

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星空を描く準備

それでは、星空の描き方を解説していきます。

実際のメイキングと共に、順を追ってひとつひとつ解説していきます。

まずは下準備が重要です。

主にパレットづくりや、キャンバスへの地塗りなどです。

油絵の制作では、まず準備作業が重要である。

◾️よく分かる!油絵の描き方の基本的な手順

パレットをつくる

まずはパレット上で、使用するであろう色をつくります。

油絵では、このパレットづくりの作業が重要です。

描きながら色をつくるよりも、格段に作業をスムーズに進められるからです。



入門書としては『油絵Style & Process』がおすすめです。

『油絵Style & Process』

ここでは、フタロブルーを夜空のメインの色にしました。

とても鮮やかな青色で、汎用性の高い絵の具です。

使うであろう色を、パレットにつくっておく。

また空というのは必ずグラデーションになっています。

色の階調をつくっておきましょう。

つくり方は、絵の具にホワイトを混ぜていくだけです。

使っているのはチタニウムホワイトです。

暗め、中間、明るめの3つの階調をつくりました。

また、寒色だけでも夜空は描けるのですが、ここでは差し色でピンクもつくっておくことにしました。

キナクリドンレッドにホワイトを混ぜて、ピンクを2階調つくりました。

それではこれで、パレットの準備ができました。



差し色を入れると、ファンタジー感のある空になります。

油絵で使用するオイル

描く際には、主に「乾性油」というオイルを使います。

油絵はこのオイルが無いと始まりません。

リンシードオイル、ポピーオイル、サフラワーオイルなどがあります。

オイルは多すぎても少なすぎてもダメです。気持ち良く絵の具が伸びる量が適切です。

乾性油の他には、揮発性油と乾燥促進剤があります。

キャンバスの下準備

キャンバスには、あらかじめ地塗りをしておくといいです。

絵の具のノリと伸びが良くなります。



地塗り材としては、ジェッソやアクリル絵の具がおすすめです。

キャンバスはジェッソなどで地塗りしておく。

リキテックス ジェッソ

夜空の色調を把握する

またここで、夜空の基本的な色調を把握しておきましょう。

夜空は基本的に、暗めの寒色がベースです。

そして、夜空は下に行くほど、だんだんと明るくなります。



夜空の色味も様々です。緑や紫など色調を自由にカスタマイズしてオーケーです。

使用する筆

筆は大きめの平筆を用いましょう。

筆の種類は、豚毛かナイロン筆が適しています。

ターレンスの「メタルイーゼル」は、軽量コンパクトで使い勝手がいいです。

ターレンス メタルイーゼル 3段ブラック

星空の描き方の手順

それでは実際に、キャンバスに描いていきましょう。

また順を追って、ひとつひとつ解説していきます。

何より楽しんで取り組んでいきましょう。

油絵の描き方の手順は、暗部から明部が基本である。

暗い空の色を描く

まずは画面の上から、暗めの寒色を描いていきます。

絵の具チューブから出したままのフタロブルーです。

また、使っているオイルは乾性油です。

筆はなるべく大きめの平筆を用いる。

中間の空を描く

続いて、暗めの空の下に、中間の明るさの空を描いていきます。

暗い空を描いた筆とは、別の筆を使います。

基本的に油絵では、描いている最中に筆を洗って、色を変えるということはしません。



筆は立てずに、なるべく寝かせてソフトに描きましょう。

暗めの空と、中間の空の境界をボカしていきます。

筆を大きくストロークさせて、グラデーションにしていきます。

油絵は乾きが遅いので、こうしたボカし処理がしやすいという特徴があります。

油絵はグラデーションなど、ボカし処理がしやすい。



ちなみに僕が使ってる筆は、ぺんてるの「ネオセーブル」という筆です。お手頃なのに描きやすくておすすめです。

ぺんてる ネオセーブル 3本セット

明るい空を描く

それでは、中間の空の下に、明るめの空を描いていきます。

夜空の下の方はわりと明るいので、この部分は結構明るめにして大丈夫です。

そしてまた、境界部分をボカしていきます。



タッチを残すかどうかは、筆のストロークで調整できます。その辺りは好みでいいと思います。

差し色を描く

明るめの空の下に、差し色で明るいピンクを描いていきます。

境界部分に、ところどころ鮮やかなピンクも入れます。

そしてまた、境界部分をボカしていきます。



ピンクを描くことで、ファンタジー感を演出します。

夜空の色調が描けたら乾燥させる

それではこれで、夜空の色調が描けました。

空の色調が描けたら乾燥させる。

このまま数日間、乾燥させましょう。

最低でも、3日以上は置いておいた方がいいです。



どうしても油絵は乾燥に時間がかかります。この間に、別の作業を同時進行でするのがおすすめです。

乾く前にどこまで描き、乾いたあとで何を描くか、油絵ではそれを考えておく必要がある。

無数の星を描く

絵の具が乾いたら、無数の星を描いていきましょう⭐️

星を描く際には「スパッタリング」という技法を用います。

星を描く際は、スパッタリングの技法が便利。

絵の具が飛び散るので、キャンバスの下に新聞紙や段ボールをひきましょう。

スパッタリングの方法は、まず絵の具をオイルで薄く溶いて、筆に含ませます。

その筆の先を、何か固いものにぶつけて弾き、絵の具を飛ばしていきます。

星を描く際には、ホワイトを使いましょう。



いきなり絵の上に飛ばさず、まずは紙の上などで絵の具の飛び散り具合を確認しましょう。

絵の具の固さや量、筆を弾く強さ、キャンバスとの距離などで、飛び散り具合が変わっていきます。

実際に描きながら、自分の感覚でつかんでいきましょう。

それでは、スパッタリングによって無数の星が描けました。

ややもどかしいですが、またこのまま数日乾燥させましょう。



油絵ではホワイトをよく使います。大容量のものを買っておくのがおすすめです。

ターレンス 油絵具 ヴァンゴッホ チタニウムホワイト

地上を描く

続いて、地上を描いていきます。

夜の地上はとても暗いので、黒に近い最も暗い色味で描いていきます。

油絵では黒を描く際に、絵の具のブラックを使うことはあまりしません。

鮮やかな補色同士を混ぜ合わせて、黒に近い暗い色をつくります。

油絵ではブラックは混色でつくる。

その方が、深みのある色ができるからです。

ここでは、フタロブルーにバーントシェンナを混ぜて、黒に近い暗い色をつくりました。

この黒で地上を描いていきます。

夜の地上はとても暗いので、ほとんどシルエットとして描いていきます。

ここでは筆のエッジをつかって、地上の草を表現しています。

筆を小刻みに動かして、草を描いていきます。

さらに、人物もアクセントとして描くことにしました。

風景画に人物がいると、ストーリー性が出ますね。



人の体をバランスよく描くのは難しいものです。初心者の場合、無理に描かなくてもいいと思います。

星空の完成!

それではこれで、きらめく星空が描けました!

お疲れ様です!

歴史や文化もわかる 西洋美術史の教科書

まとめ

油絵で星空を描く方法を、わかりやすく解説しました。

ちゃんと基本をおさえていけば、誰でも描けるようになると思います。

油絵は敷居が高いと思われがちですが、実は初心者でも描きやすい画材です。

是非、気軽にチャレンジしてみてください。

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