油絵はちょっと敷居が高い、そう思う方も多いかもしれません。
しかし、それはもったいない。
油絵の具は実はとても扱いやすくて、初心者でも描きやすい画材なんです。
費用もそこまでかかりませんよ。
油絵に少しでも興味がある方は、気軽に試してみて欲しいです。
その魅力や面白さにハマれば、とても楽しいですよ。
油絵は何となく、費用がかかるイメージがあるかもしれません。
でも実際には、そこまででもないですよ。
他の絵の具に比べて、高いなあと感じたことはありません。
入門書としては『油絵Style & Process』がおすすめです。
油絵は何かと道具が必要なイメージもあるかもしれません。
しかし実際は、これがないと描けないという、最低限必要な道具はそこまで多くありません。
油絵を描くには、
これだけあれば、すぐにでも描けます。
その他の道具は、後から買い足していっても全く問題ありません。
よくある木箱のセットは無駄に高いのでオススメしません。
木箱セットは大体1〜2万円が相場ですが、バラで購入すれば数千円で済むと思います。
試しにAmazonでカートに一式ぶっ込んで見たところ、はるかに安く済みました。
最初は油絵の具セットがいいでしょう。基本色が揃っています。
その後は、バラで買い足していくといいです。最もよく使う色はホワイトです。
日本メーカーではホルベイン、マツダ、クサカベが代表です。
海外メーカーではウィンザー&ニュートン、ターレンス、マイメリなどがあります。
どのメーカーが特別優れているとかはありません。好みで選べばいいと思いますよ。
油絵を描く際に用いる主な筆は、豚毛かナイロン筆です。
油絵はキャンバスに描くので、コシの強い筆が適しています。
筆は平筆をメインに揃えましょう。絵の大部分は平筆があればほとんど描けますよ。
平筆はとても便利で万能な筆なのです。
細かい部分を描くのは丸筆です。他にもフィルバートやフィンといった形状があります。
また、筆はなるべく大きいものを使いましょう。
市販されているものは、木製パレットか紙パレットが一般的です。
紙製のペーパーパレットがおすすめです。
使い捨てで掃除の必要がありません。
また慣れてくればパレットは買わなくても大丈夫です。
一般家庭にあるもので、いくらでも代用出来るんです。
陶器やプラスチックなど、表面がツルツルした板状のものであれば大丈夫です。
必ず揃えて欲しい道具のひとつが、ペインティングナイフです。
油絵は粘性が高いので、これがあると非常に便利なんです。
油絵の具を練って色をつくる際に、ペインティングナイフは欠かせません。
また描画に用いることも出来ます。独特のタッチが表現できますよ。
画溶液は主に3種類あります。
「乾性油」「揮発性油」「乾燥促進剤」です。
乾性油と揮発性油がメインとなります。必ず揃えましょう。
乾性油は、絵の具を溶くメインのオイルです。
リンシードオイル、ポピーオイル、サフラワーオイルなどです。
揮発性油は、絵の具の伸びをよくするときに使います。
テレピンとペトロールの2種類です。
乾燥促進剤は絵の具の乾燥を早めます。
油絵は紙ではなくキャンバスに描きます。
麻など丈夫な布を、木枠に貼ったものがキャンバスです。
非常に頑丈でしっかりした支持体です。存在感や高級感もあります。
デメリットはやはり、紙に比べて高価なことです。
なので、練習にはイラストボードなど厚紙を使うのもオススメです。
キャンバスは、いかにもアートっていう雰囲気を感じられますよ。
イーゼルは無くても描けますが、やはり油絵はイーゼルを使った方が制作しやすいです。
そしてターレンスの「メタルイーゼル」は、誰に対してもおすすめできる万能で優秀なイーゼルです。
軽量コンパクトで、非常に使い勝手がいいです。
品質面、価格面ともに申し分ありません。
修正のしやすさも油絵の大きな魅力です。
乾いていない状態であれば筆や布で簡単にぬぐえます。
また乾いた後であっても、上から何度でも塗り重ねることができます。
一旦全部塗り潰して、描き直すという手もあります。
何度でもやり直しが効くので、失敗を恐れずにどんどんと描いていけますよ。
のびのびと大胆に描いていきましょう。
一旦乾いて仕上がってしまえば、とても頑丈なのも油絵の特徴です。
ちょっとやそっとのことでは、びくともしません。
だからこそ、何百年も前のダヴィンチやミケランジェロの絵画を、今でも鑑賞することが出来ます。
キャンバスという丈夫な支持体に描いているので、その強度はより高まっていると言えます。
独特の色の深みが油絵の特徴と言えます。
はじめてチューブから絵具を出したとき、色の鮮やかさや深みにとても驚きました。
これは絵の具の中の顔料の含有量が多いこと、乾性油や樹脂の屈折率の高さなどが要因です。
乾きの遅さが、油絵の最も大きな特徴です。
どの画材と比べてもダントツのぶっちぎりです。
指で触っても大丈夫なくらい乾くまで、2、3日かかります。
これは短所でもあり長所でもあります。
まずボカしやグラデーションが簡単につくれます。
一方で、重ね塗りをガンガン進めていくのは難しいです。
焦らずじっくりと、着実に描いていくことが重要です。
乾きの遅さというユニークなクセを楽しみながら、描いてみてください。
油絵の乾燥を早めたいときは、乾燥促進剤を使うといいですよ。
\意外と簡単!描いてみませんか?/
油絵の描きやすさや面白さ、その魅力をお伝えしました。
決して敷居の高い難しいものではないんです。また、のんびりと自分のペースで描いていけます。
自分の作品をじっくりとキャンバスに描いていくのは、とても楽しいですよ。
ぜひ気軽にトライしてみて欲しいです。