描き方

油絵で初心者が揃えるべき道具とは?高いイメージは思い込み!

油絵を始めるのに、必要な道具とは何でしょうか?初心者はまず、何を揃えればいいのでしょうか?

僕が分かりやすく解説します!

油絵は「難しい」「大変」「高額」といったイメージを持たれがちです。

でも実は、意外と簡単に始められます。お金もそこまでかかりません。そして、とても面白いです。

試してみないのは、もったいないですよ。



少しでも興味があれば、気軽に始めてみて欲しいです。

油絵でまず揃えるべき道具とは?

油絵は簡単に始められます!

油絵を始めるとき、まず揃えるべき道具が以下です。

  • 油絵の具
  • 筆 
  • パレット
  • ペインティングナイフ
  • 画用液
  • キャンバス

これらがあれば、問題なく油絵は描けます。

すべて揃えても一万円いかないと思います。

その他の道具は、あとから買い揃えていけば大丈夫です。

それぞれ単品で購入するか、セットなどで購入するかになります。

油絵の具

油絵の具は、最初はセットのものがいいでしょう。基本色が揃っています。

大体3000円くらいです。

その後は、バラで買い足していくといいです。

よく使う色は、ホワイト、グレー系、ブラウン系です。

鮮やかな色より、アース系の色味の方がよく消費します。画面構成のベースとなる色だからです。

日本メーカーではホルベイン、マツダ、クサカベが代表です。

海外メーカーではウィンザー&ニュートン、ターレンス、マイメリなどがあります。

どのメーカーが特別優れているとかはありません。好みで選べばいいと思いますよ。

筆 

油絵を描く際に用いる主な筆は、豚毛かナイロン筆です。

油絵はキャンバスに描くので、コシの強い筆が適しています。

筆は平筆をメインに揃えましょう。絵の大部分は平筆があればほとんど描けますよ。

平筆はとても便利で万能な筆なんです!

細かい部分を描くのは丸筆です。

また、筆はなるべく大きいものを使いましょう。

初心者ほど小さい筆で、細かいストロークで描いてしまいます。

なるべく大きい筆で、シンプルに大きいストロークで描ていくのがコツです。

小さい筆を使うのは、細部を描き込む時だけです。



ちなみに、Amazonで売ってる、やたら安い筆セットはダメです!中国製で品質が最悪です。ペット並みに毛がバッサバサ抜けます。

パレット

パレットは、正直言って買わなくても大丈夫なんです。

なぜなら、一般家庭にあるもので、いくらでも代用出来るからです。

陶器やプラスチックなど、表面がツルツルして、丈夫なものであれば大丈夫です。

アーティストの中にも、自分でパレットを自作している人は多いですよ。

色々とDIYしてみるのも、楽しいと思います。

市販されているものは、木製パレットか紙パレットが一般的です。



僕自身もパレットは自作のものを使っています。

ペインティングナイフ

必ず揃えて欲しい道具のひとつが、ペインティングナイフです。

油絵は粘性が高いので、これがあると非常に便利なんです。

油絵の具を練って色をつくり出す際に、ペインティングナイフは欠かせません。

また、描画に用いることも出来ます。独特のタッチが表現されますよ。

また、アクリル絵の具でも利用出来ますね。



ペインティングナイフは、色々な形があって面白いですよ。

画用液

画溶液は主に3種類あります。

「乾性油」「揮発性油」「乾燥促進剤」です。

とりあえず乾性油があれば油絵は描けます。

乾性油は、油絵のメインとなるオイルです。絵の具に流動性と光沢を与えます。水彩やアクリルにおける、水のような役割を果たします。

乾性油には、リンシードオイル、ポピーオイル、サフラワーオイルなどがあります。

揮発性油は、絵の具の希釈に用います。主に流動性を高め、絵の具の伸びをよくするときに使います。また、溶解度が強いので掃除にも使えます。

テレピン油やペトロールがあります。

乾燥促進剤は、その名の通り絵の具の乾燥を早めます

シッカチフや樹脂タイプのメディウムがあります。

また、これら3つを調合したものがペインティングオイルです。調合済みなので、初心者向けです。

個人的には、画溶液は3つそれぞれ揃えるのが、おすすめです。その方が、画溶液ごとの特徴や性質がよく分かるからです。

キャンバス

油絵は紙ではなくキャンバスに描きます

キャンバスは、いかにもアートっていう雰囲気を感じられますよ。

初めのうちは、小さいキャンバスを使いましょう。小さめのキャンバスであれば、価格も安いです。

また、キャンバスボードが便利でオススメです。

キャンバスボードとは、木枠ではなく、丈夫な厚紙に布を貼ったキャンバスです。通常のキャンバスより安価でかさばりません。

その他あれば便利な道具

必須ではありませんが、あれば便利な道具を紹介します。

  • 油壺
  • イーゼル
  • 速乾メディウム

油壺はオイルを入れておく容器です。主に乾性油を入れます。

イーゼルは、いかにもアートな雰囲気が出ます。キャンバスを立て掛ける台座ですね。

速乾メディウムは、乾燥促進剤の一種です。樹脂タイプで、油絵の具の乾燥を早めます。

画材ではないが必須の道具

油絵の画材ではないものの、必須と言える重要な道具を紹介します。

  • ティッシュ
  • ボロ布
  • 石鹸

すべて家庭にあるものですね。油絵の制作において、こいつらは超重要です。

油絵を描く際は、筆についた絵の具を頻繁に拭います。その際にティッシュなどの紙を用います。

また、キャンバス上の絵の具を伸ばしたり、拭ったりする際に、ボロ布を使います。

そして、油絵は描いたあとに筆の洗浄が必須です。その際に必ず石鹸で洗います。

この様に、家庭にある道具が、油絵制作において非常に役に立つ訳です。

まとめ

油絵を始める上で、まず揃えるべき道具を紹介しました。

油絵は始めるのも描くのも、難しいというイメージが先行しがちです。

実は始めるのも描くのも、意外と簡単なんです。

大作を描くでもしない限り、お金も大してかかりません。

少しでも興味があれば、是非気軽にチャレンジしてみてください。