AIに相談は当たり前?若者に広がる新しい悩み相談の形

悩みがあるとき、誰に相談しますか?
ひと昔前であれば、友人や家族、恋人、先生、先輩など、人間の名前が挙がるのが当たり前でした。しかし現在、その選択肢に新たな存在が加わっています。
それが生成AIです。
ChatGPTをはじめとする生成AIは、当初は文章作成や情報収集のツールとして注目を集めました。しかし近年では、その用途が大きく広がり、「相談相手」として利用する人が急増しているんです。
AI悩み相談の教科書: なぜ人はChatGPTに悩みを打ち明けるのか?
特に若い世代では、その傾向が顕著です。
2026年にマイナビが全国の20〜50代の正社員約3万2千人を対象に実施した調査によると、生成AIを利用したことがある人のうち、人生の悩みを相談した経験がある人は36.6%でした。
さらに20代に限ると49.6%に達し、約2人に1人がAIへ人生相談をした経験があることが明らかになっています。
この数字は、多くの人が想像する以上に大きいのではないでしょうか。僕自身はかなり驚きました。
「AIに相談するなんて一部の人だけだろう」
そう考える人もいるかもしれません。しかし実際には、若者たちをはじめ多くの人たちにとってAIはすでに身近な存在になっています。もはや情報インフラの一つと言っていいでしょう。
別の調査では、Z世代(15〜24歳)の生成AI利用者の59%が仕事や進路について相談した経験があり、53%が気持ちの整理、47%が友人関係の悩みに活用していることが報告されています。
さらに55%が「生成AIのアドバイスが自分の行動や判断に影響したことがある」と回答しています。
つまりAIは単なる検索ツールではなく、意思決定を支える存在になり始めているのです。
実際に若者たちがAIへ相談している内容は実に幅広くなっています。特にキャリア相談との相性は非常に良いと言われています。
例えば、
「自分にはどんな仕事が向いているのだろうか」
「この職務経歴書で問題ないだろうか」
「転職すべきか、それとも今の会社に残るべきか」
といった悩みは、身近な人に相談しにくいこともあります。また、友人や家族に相談しても専門的なアドバイスが得られるとは限りません。その点、AIはいつでも相談でき、多角的な視点から回答してくれます。
マイナビの別の調査では、アルバイトをしている10代の46.2%が仕事についてAIに相談すると回答し、10代の33.5%は「先輩や上司よりもAIに相談した方が良い」と考えていることが分かっています。
もちろん、これは若者たちが人間を信用しなくなったという意味ではありません。
むしろ現代の若者は、人間とAIを状況に応じて使い分けていると考えた方がよいでしょう。
例えば、
- 具体的な経験談を聞きたいときは人間
- 気軽に相談したいときはAI
- 深夜に不安になったときはAI
- 最終的な判断は人間
というように、相談相手の選択肢が増えているのです。
海外でも同様の傾向が見られます。アメリカでは若者の約5人に1人が、不安やストレスなどの精神的な悩みについて生成AIに相談した経験があるという調査結果も報告されています。
かつてインターネットやSNSが私たちの生活に浸透したように、AIとの対話もまた着実に日常の一部になってきたと言えます。それもとてつもなく急速なペースで。
そして今、多くの若者にとってAIは「便利なツール」から、「話を聞いてくれる存在」へと変わり始めているのです。恐らく遠くない未来において、あらゆる世代においてそうなっているでしょう。
【出典】マイナビニュース「生成AIで人生相談をする人は36.6%、20代では約半数」(2026年6月3日)





































