テレビドラマはかつてないほどの黄金期にあります。
ネットの動画配信の力も加わり、クオリティの高い作品が数多く生み出されています。
そんな群雄割拠の中で、歴代最高と評されるのが『ゲーム・オブ・スローンズ』です。
なぜ、そこまで高い評価を得ているのでしょうか?
この作品の持つ魅力を、徹底解説していきます。
『ゲーム・オブ・スローンズ』とは?
『ゲーム・オブ・スローンズ』は、ジョージ・R・R・マーティンの著作『氷と炎の歌』を原作としたドラマシリーズです。
アメリカのケーブルテレビ放送局、HBOの制作です。
中世のヨーロッパに似た架空の世界が舞台で、ドラゴンや魔物も登場するファンタジー作品です。
その世界における、「鉄の玉座」という王位争いが主なストーリーとなります。
そこに、古の魔物の復活による、人類滅亡の危機も絡まります。
とてもしっかりと作り込まれた世界観の中で、様々な勢力が入り乱れる群像劇です。
血みどろの覇権争いが描かれており、激しいバイオレンスも特徴です。
リアルで生々しく、過激描写がたっぷりの、ダークファンタジーです。
小さい子供と一緒に見てはいけません。
また、スローンズ(thrones)とは英語で玉座のことです。
なので『ゲーム・オブ・スローンズ』は「玉座を巡るゲーム」といったところでしょうか。
『ゲーム・オブ・スローンズ』は世界中で凄まじい人気があります。
名実ともに歴代最高ドラマ!
エミー賞、ゴールデングローブ賞など、史上最も多くの賞を獲得したドラマ
それが『ゲーム・オブ・スローンズ』です。
エミー賞では歴代最多受賞を誇り、3シーズン連続でドラマ部門作品賞を受賞しています。
エミー賞とはテレビドラマに贈られる賞で、アカデミー賞やグラミー賞に並ぶ権威ある賞です。
まさに、超弩級の作品なのです。
最も多くの支持と人気を得たドラマと言ってもいいと思います。
欧米のみならず、世界中で多くのファンを生み出しています。
見ないと絶対に損、と断言出来る名作です。是非一度は見てみて欲しいです。
著名人の中にも、『ゲーム・オブ・スローンズ』のファンはとても多いですよ。
大作映画並みの壮大なスケール!
『ゲーム・オブ・スローンズ』は世界中を舞台にした超大作です。
壮大なスケールで描かれたその世界観は、見事と言う他ありません。
『ゲーム・オブ・スローンズ』では、凍てつく山脈から、灼熱の砂漠まで、実に様々な土地が出てきます。
それぞれの土地のそれぞれのストーリーが、並行して進んでいくのです。
そのため、ロケーション撮影も様々な国で行われています。
ちなみに、主なロケ地は人気観光スポットにもなっています。人気アニメの聖地巡礼と同じですね。
また『ゲーム・オブ・スローンズ』の壮大なスケール感は、ハリウッドの大作映画にも引けを取りません。
そして当然ながら、制作費もとてつもないんです。
シーズン1の時点で1話つくるのにおよそ5-6億円。シーズン6になると1話でおよそ10億円ほどです。
1シーズンの制作費ではなく、1話の制作費です。
これだけ見ても、どれほどの大作かが分かるかと思います。
そして、その巨額の制作費に見合うだけの素晴らしい作品に仕上がっています。
さらに、『ゲーム・オブ・スローンズ』は、バトルシーンの迫力が圧巻です。
王位を巡る覇権争いが主要なストーリーなので、『ゲーム・オブ・スローンズ』では合戦がしばしば描かれます。
興奮や緊迫感、息苦しさや血なまぐささ。
とても臨場感あふれる、戦いの様子が描かれます。
その迫力ある戦闘シーンは、圧巻の一言です。
バトル好きには、たまらない仕上がりですよ。
また合戦において超能力などは一切なく、リアルで泥臭い戦闘が展開されます。
大迫力のバトルシーンは、『ゲーム・オブ・スローンズ』の大きな見どころと言えます。
予想がつかない衝撃のストーリー展開!
何が起こるか分からない。
どのキャラクターがどうなるのか全く予想がつかない。
予測不能で驚きの展開の連続。
そのハラハラドキドキが、『ゲーム・オブ・スローンズ』の特徴のひとつです。
はじめて観る人は、その凄まじさに必ず衝撃を受けると思います。
物語の中心はウェスタロスという大陸です。
この大陸の王位が「鉄の玉座」です。
これを巡る名家同士の争いがストーリーの中心となります。
ウェスタロスは中世のヨーロッパが主なモデルになっています。
そして、様々な土地で様々なキャラクターのストーリーが同時進行していきます。
王位争いと同時に、人類滅亡をかけた魔物との戦いも展開されます。
ホワイトウォーカーという魔物と、それが率いる死者の軍団です。
これはウェスタロス大陸の遥か北の大地が舞台となります。
もうひとつの舞台がエッソスという大陸です。ウェスタロスと海を隔てた東側にあります。
広大な大陸で地域ごとに独立した都市国家があります。ドスラクという騎馬遊牧民が存在します。
中東、アジア、アフリカが主なモデルとなっています。
エッソスもまたストーリー展開に欠かせない重要な舞台です。
また、『ゲーム・オブ・スローンズ』は世界観の設定が非常に細かいのが特徴です。
名家、民族、地図、歴史など、詳細な設定がされています。
ストーリーの展開と共に、こうした世界観を知っていくのも面白さのひとつですね。
作中で話される「ドスラク語」は、何とこのドラマ用に作られた架空の言語なのだそうです。言語学者に依頼して作られたとのこと。
バイオレンス満載のダークファンタジー!
過激な暴力描写に性描写。
『ゲーム・オブ・スローンズ』を語る上で欠かせない要素です。
虐殺、拷問、捕虜への虐待。
未成年への性暴力、性搾取。
こういった激しいバイオレンスが生々しく描かれます。
バイオレンス表現は命の軽視や暴力の肯定だと、単純に批判できるものではありません。
優れた作品は嘘やごまかしをしません。
残虐さやむごさは人間社会の抱える現実です。
そういった人間社会の負の面を、正直にありのままに描き出している作品なのです。
現実と何ら変わらないリアルな人間の愚かさです。
そこから目をそらしていては、真実味のある作品をつくることはできないでしょう。
「狡猾さ」「泥臭さ」人間の描き方が見事!
ファンタジーでありながら生々しい人間描写が秀逸な作品です。
『ゲーム・オブ・スローンズ』はこの人間ドラマが最大の見どころ、と言ってもいいかもしれません。
注目すべきは人間の「狡猾さ」や「泥臭さ」です。
本当にクソ野郎がたくさん出て来ます。
クソすぎて笑えるくらいのクソ野郎ぶりですね。
嘘や欺瞞に溢れ、人命を軽視し、簡単に裏切る。
とても狡猾でリアルな権力者の姿が描かれています。
嘘に謀略、裏切りに罠。
こうした狡猾で残忍な、血みどろの覇権争いが激しく展開していきます。
また権力者だけでなく一般市民も同様です。
市民、農民、商人、兵士など、人間のリアルな愚かさの描き方が実に見事です。
またそれ故にキャラクターが魅力的なのだと思います。
『ゲーム・オブ・スローンズ』のキャラクターは、泥臭いほどに人間味が溢れています。
野心や本能に忠実で、したたかでずる賢い。
そうした欠点を持った不完全な人間ほどリアルです。
この人間味がキャラクターに魅力を与えています。
また中世のヨーロッパを模した世界なので、騎士道精神がしばしば描かれます。
人間の愚かさの描き方が上手いので、気高さや誇り高さはより一層映えます。
己の信じる主に対して忠誠や誓いを立てる。
そして、立てた誓いの忠義や自身の名誉をどこまでも重んじ貫き通す。
そういったシーンはとても勇ましくカッコいいです。
『ゲーム・オブ・スローンズ』を観るには?
『ゲーム・オブ・スローンズ』を、見放題で視聴できる動画配信サービスはAmazon Primeです。
また『ゲーム・オブ・スローンズ』は、是非テレビの大画面で見てほしいです。
専用のデバイスがあれば、簡単にテレビで動画配信サービスが見られます。
テレビで動画配信を観るには、Fire TV Stickがおすすめです。
まとめ
『ゲーム・オブ・スローンズ』の魅力は、語り尽くすことができません。
まだ観ていない人、とてももったいない。
そして、とても羨ましい。
これほどの作品を、これから楽しめるなんて。
少しでも多くの方に、その面白さを味わってほしいです。