よりリアルで、存在感のある手を描くにはどうすればいいでしょうか?
デッサンでもイラストでも、なかなか上手く表現するのが難しいですよね。
そこで、本物らしい手を描くのに、非常に有効なコツを紹介したいと思います。
ポイントを抑えれば、リアルで存在感のある手を描けるようになりますよ。
手の描き方をわかりやすく解説!
初心者の方にもおすすめです。
コツを掴んで、リアルで力強い手を描いてみましょう。
手は基本中の基本ですが、うまく描くのが難しいモチーフでもあります。
指は関節ごとにボール型のフォルムを持っています。
このフォルムを意識することで、格段にリアルで存在感のある手を描けます。
力強さが出るので、ゴツさやイカつさを出したいときにも有効です。
男性的な手の表現に適していると言えます。
また、わりと近くに寄らないと、このボール型はそこまでハッキリ見えません。
なので、ある程度手がクローズアップされたときに描きましょう。
ゴツさを出したいときは、このボール型を誇張・強調してみるのも効果的ですよ。
手はとてもリズムに満ちています。
関節が多いので可動性に富み、様々な動きが出来るからです。
そのリズムをうまく表現すれば、よりリアルで生き生きとした手が描けます。
そして手のリズムは、指ごと、関節ごとに生み出されます。
回転や上下する波のリズムを持っています。
その流れをうまく捉えて表現しましょう。
手のリズムはとても生命感を感じさせます。
手のひらのふくらみも、しっかり意識しましょう。
リアルな表現に欠かせないポイントです。
手のひらには3つのふくらみがあります。
リアルさのためには、このふくらみもしっかり表現しましょう。
立体構造を常に意識することが重要です。
自然な状態で、手の指が一直線上に揃うことはまずありません。
意識的にしない限り、そうはならないんですね。
合掌するときや空手チョップをするときくらいです。
平常時において、指は必ず不揃いに折り重なります。
なので手の指は、必ず不揃いに描きましょう。
それが自然でありリアルな描き方です。
指にランダムで自然な動きを持たせましょう。
モノには必ずウエイト、つまり重さがあります。
重力や力の作用により、何かしら変形しているんですね。
これをしっかり捉え表現することで、リアルさや力強さがグッと増します。
なので手の表現においても、ウエイトを意識しましょう。
どういう力が働いているのか。どこが縮んでどこが伸びているのか。
ウエイトによる伸び縮みを、うまく捉えて表現しましょう。
手の描き方は奥が深いです。
とても難しいと同時に、とても魅力的です。
ここで取り上げたポイントを抑えれば、よりリアルな表現が出来ると思いますよ。
ボール型のフォルムと波打つリズム、そしてウエイトやバランス。
こういったポイントを抑えて、手の表現の幅を広げていきましょう。