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中世ヨーロッパでは何を食べていた?主な農産物をわかりやすく紹介

中世ヨーロッパの人々は、普段どのようなものを食べて暮らしていたのでしょうか。

この記事では、中世ヨーロッパで栽培されていた代表的な農産物を紹介しています。

それらが人々の暮らしや食文化にどのような影響を与えたのかを、わかりやすく解説します。

中世ヨーロッパの教科書

農作物

現代のように世界中から食材が集まる時代とは異なり、人々の食生活は身近で栽培された農作物に大きく支えられていました。

地域や身分によって違いはあったものの、主食となる穀物をはじめ、野菜や豆類、果物などが日々の食卓を支えていたのです。

中世ヨーロッパの主要な農作物といえば麦です。降水量が比較的少ないヨーロッパでは、乾燥に強い麦がよく栽培されました。

特に秋に種をまく小麦やライ麦は、次の年の夏に収穫され、粉にして主食のパンとなります。また春に輝く大麦やオート麦は、オートミールの様にして食べたほか、ビールの原料や馬の飼料としても用いられました。

そして豆類も重要な農作物でした。豆類は栄養が豊富であり、特に肉が貴重であった中世ヨーロッパでは、多くの人々にとって重要なタンパク源となり、広く利用されました。

さらに、豆類は土壌を回復させる性質をもつため、三圃制はじめ農業システムにおいても重要な役割を果たしました。

果物

麦や豆の次に重要な農作物は果物です。なかでもワイン用のブドウは、商品価値の高い作物として広い地域で栽培されました。

ブドウ栽培に適さないヨーロッパ北部ではリンゴが栽培され、シードルなどの醸造酒が作られていました。それよりさらに北方では、ハチミツで蜜酒が造られました。

またヨーロッパでは、渇水に備えて水分を備蓄する必要性がありました。ブドウやリンゴの果汁をしぼって自然発酵させれば、アルコールを含む飲料となり、容器に詰めて保存ができます。ワインやリンゴ酒といった果実酒は、命をつなぐために造られた必需品でもあったのです。

野菜

また、温暖な地中海沿岸地域では、古代以来オリーブ栽培が盛んでした。その他の農作物としては、タマネギやニンジン、カブ、キャベツ、レタス、ニンニクなどの野菜のほか、メロンも栽培されていました。

ちなみに、現在の西洋料理に欠かせないジャガイモとトマトは、コロンブスがアメリカ大陸から持ち込む15世紀末まで、ヨーロッパには存在しません。意外かもしれませんが、中世ヨーロッパの頃には、マッシュポテトもトマトソースもありませんでした。

畜産

中世ヨーロッパの農業においては、畜産も重要です。

棃を引かせる牛や馬、運搬用のロバやラバといった家畜は、貴重な労働力でもありました。また羊は羊毛や羊皮紙をもたらしました。羊毛による毛織物は、北方商業圏において重要な産業となります。

乳製品や卵

さらに牛や羊は、搾乳用の家畜としても重宝されます。チーズをはじめとした乳製品は、中世の頃からヨーロッパの食卓には欠かせません。また、鶏やアヒル、ガチョウなどの家禽類が生む卵は、重要なたんぱく源でした。

ヨーロッパの食用家畜としては、豚が代表的です。また牛や羊、山羊、家禽類も食べられました。狩猟は貴族階級の特権でしたが、例外的に農民もウサギは狩ることができました。

三圃制農法が行われるようになると、休耕地が放牧場となり、雑草を食べた家畜の糞は貴重な肥料として土壌を豊かにしました。

また山岳地帯では、冬のあいだは平地で放牧し、夏になると山地で放牧する移動放牧が行われていました。牧人と呼ばれる移動放牧の専門業者もいた様です。

豚の放牧は、森林に放し飼いにするのが一般的でした。秋になってドングリをたくさん食べた豚はよく太り、冬の食料としてソーセージや塩漬け肉に加工されました。森林には領主などの所有者がいたため、豚を放牧する際には賃貸料を支払う必要がありました。

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