人の身体を描く際、どこから描き始めますか?
僕は必ず胴体から描きます。
手足や頭に比べれば胴体は地味ですよね。
でも実は、体を描く際には最重要と言えるパーツなんです。
「胸郭と骨盤から成る8の字型フォルム」を捉えることがポイントです。
まず胴体の位置、それに角度と向きが決まれば、うまく狙ったポージングに描けますよ。
ここでは、その基本からコツまで詳しく解説しています。
とても実践的な技法なので、必ず役に立つと思いますよ。
胸郭と骨盤をうまく掴んで、様々なポーズを描ける様になりましょう。
人のポージングはとても魅力に溢れています。
人の体を描くには、手も足も頭も重要ですが、第一は胴体なんです。
胴体が体の中心であり基幹部分です。
胴体をまずしっかり捉えること。
それが出来るかどうかで、体の描き方はほぼ決まります。
何事においても、基礎が大事ですよね。
基礎がしっかりしていなければ、脆弱なつくりになります。
それがあると無いでは雲泥の差が出るのです。
そして人の体においては、胴体が基礎なんです。
「体幹」と言う方がよく伝わるかもしれません。
胴体をしっかり捉えられれば、手足や頭の配置は自然と付いてきます。
胴体の向きと角度が、リズムを生み出す起点になるからです。
ポージングは、まず胴体から描くとバランスが整いやすいですよ。
胴体は2つのフォルムで形成されます。
それが「胸郭と骨盤」です。
胸郭と骨盤を繋いだ、8の字型のフォルムを意識しましょう。
また、平面でなく立体でイメージすることも重要です。
胸郭の大きく丸みのある樽型のフォルムと、骨盤の台形で箱型のフォルムです。
その2つが、しなやかでよく動くウエストの筋肉で繋がっています。
この柔軟なウエストの動きにより、胴体は様々な向きや角度を取ることが出来るんですね。
胸郭と骨盤。2つのフォルムを別個に捉えることで、様々な動きを描けるようになりますよ。
ポーズを描く際には、この2つの向きと角度をよく意識しましょう。
胸郭と骨盤のフォルムは、どんなポージングでも有効です。うまくいくまで何度もアタリを描きましょう。
人の体には必ずリズムがあります。
このリズムをうまく捉えることが、体を描く際の重要なポイントです。
そのリズムを生み出す起点が、胴体であり体幹です。
胸郭と骨盤の向きと角度です。体の中心線のラインです。
なので、胴体をしっかり捉え設定することが、描き始める際に非常に重要なんです。
胴体がちゃんとしていないと、バランスもリズムも崩れてしまいます。
逆にそこがしっかり設定されていれば、あとは自然にポーズがついてきますよ。
胸郭と骨盤の向きと角度。まずそれをしっかり捉え設定しましょう。
それぞれどこを向いていて、どれくらい傾いているのか。
正面か背面か、横か斜めか。
胸郭と骨盤の位置をよく意識して、描いていきましょう。
その際に、立体を常に意識することも重要なポイントです。
人物画において、胴体がいかに重要なポイントか解説しました。
胸郭と骨盤から成る8の字型が、人体のリズムの起点です。
まずはそこをしっかり捉えることです。
慣れるまでには、少し時間がかかるかもしれません。
でも、何度もアタリを描いて練習すれば、必ず身につくと思います。
僕もポーズを描く際には、うまくいくまで胴体のアタリを何度も描き直しています。
このコツはとても実践的で役立つと思いますよ。
様々なポージングが描けるようになるので、是非覚えてみてください。