西洋美術史

フォーヴィスムとは荒々しくも力強い芸術表現である!

フォーヴィスムとは何かわかりますか?

それは、20世紀のはじめに起こった、荒々しくも力強い芸術表現です。

芸術家たちは、それまでの伝統やしきたりに縛られず、自由に自分のイメージを表現しました。

ここでは、そんなフォーヴィスムをわかりやすく解説しています。

その特徴から、代表的な芸術家とその作品まで、詳しく紹介しました。

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フォーヴィスムとは何か?

自由で激しい色彩と動きを特徴とするのがフォーヴィスムです。

20世紀初頭のフランスを中心に起こったこの絵画運動は、伝統である写実表現とは決別し、心が感じる動きや色彩を力強く表現しました。

目に写る景色をそのまま描写するのではなく、自身の心から湧き出るイメージをのせて描いたのです。

フォーヴィスムとは野獣派を意味し、その荒々しく力強い色彩やタッチから名付けられました。

それらは、ゴッホ、ゴーギャン、スザンヌらをはじめとした、ポスト印象派の芸術家たちの影響を強く受けたものです。

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フォーヴィスムを代表する芸術家たち

フォーヴィスムの代表的な芸術家には、マティス、フリエス、ドラン、ドンゲンなどがいます。

その特徴や作品、人物にまつわるエピソードなども紹介していきます。

マティス

アンリ・マティスは、フォーヴィスムを代表するフランスの芸術家です。

鮮やかで強烈な色彩と、自由でのびのびとしたタッチで作品を描きました。ポスト印象派や日本の浮世絵などから、そうした自由な構成や色彩を学びとりました。

ピカソと並び20世紀を代表する画家の一人であり、多くの芸術家たちに影響を与えています。また、切り絵を用いた作品が有名です。

マティスの作品は、鮮やかでポップなものが多く、親しみやすさがあります。

マティスの礼拝堂

南フランスのヴァンスには、マティスのデザインした礼拝堂があります。ドミニコ修道会のロザリオ礼拝堂という所です。切り紙絵をモチーフにしたステンドグラスや、白タイルに黒の大胆な線で描かれた聖母子像など、マティスらしい雰囲気に溢れています。

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フリエス

オトン・フリエスは、フォーヴィスムを代表するフランスの芸術家です。

マティスらと共に、伝統に縛られない自由で大胆な表現を追求しました。

セザンヌからの影響が強く、そのシンプルな構成、ボリュームの豊かさ、面による明確な分離といった画風が特徴的です。

坂田一男や宮坂勝といった日本の芸術家も弟子にしていて、近代日本美術にも影響を与えています。

フリエスの作品は、雄大な力強さを感じさせます。

ドラン

アンドレ・ドランは、フォーヴィスムで活躍したフランスの芸術家です。

マティスらと共にフォーヴィスムを主導しました。

大胆な色使いと構成が特徴的で、様々なスタイルの作品を制作しています。

またバレエやオペラの衣装や、舞台装飾も手掛けていました。

斬新でポップな色使いは、今見ても古さを感じません。

ドンゲン

キース・ヴァン・ドンゲンは、フォーヴィスムで活躍したフランスの芸術家です。

大胆でありながら柔らかなタッチで描かれた、ムードのある女性像が特徴的です。

ダンサー、歌手、仮面舞踏会、演劇などを主なモチーフとして作品を描きました。

またピカソに誘われて、パリにあった集合アトリエ兼住宅の「洗濯船」にも入居していました。

ポップでキュートなタッチは、日本人の好みにも合いそうです。

日本文化への影響

フォーヴィスムは、日本の近代美術に強く影響を与えたことで有名です。当時の多くの芸術家が、その様式を取り入れていきました。大正ロマンを代表する画家の竹久夢二は、ドンゲンの作品に強くインスパイアされたといわれています。

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まとめ

フォーヴィスムをわかりやすく解説しました。

それは、伝統に縛られない荒々しくも力強い芸術様式です。

現実をそのまま正確に写しとるのではなく、自分の心から湧き出るイメージをのせたのです。

そして、その型にハマらない自由さが、なんとも魅力的でした。