「国の借金が大変だ!」
誰もが聞いたことのあるフレーズだと思います。
そして未来への不安や心配、あきらめに近い感情を抱くかもしれません。
しかし一方で、「よく意味がわからない」「誰がどこから借りてるの?」「本当に大変なの?」
という様な、疑問や違和感を感じている人も多いのではないでしょうか?
近年この国の借金に関して、専門家や市民の間でも非常に議論が高まっています。
「財政破綻する」「将来のツケだ」
こう言った従来の考え方に対して、まったく現実は違うのではないか?という考え方も出てきているのです。
そこでここでは、国の借金は果たして本当に大変なのか、わかりやすく解説していきたいと思います。
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国の借金とは何か?
政府債務
国が抱える債務の総額。国債・政府短期証券の発行残高と、国の借入金の合計額。
デジタル大辞泉
そもそも国の借金とは何でしょう?
国の借金とは政府債務のことを指します。
現在の政府の債務の総額は、財務省が定期的に発表しています。
「国の借金が大変だ!」は本当なの?
それでは早速本題に入ります。
果たして国の借金は大変なんでしょうか?
断言します。国の借金はまったく問題ありません。
これには非常に多くの誤解があります。
まず大前提として、国民の借金ではありません。
普通に考えて当たり前ですね。
しかし、間違った方向へ世論を誘導する、プロパガンダが続いてきました。
「国の借金」という言葉が、そもそも印象操作なのです。
「国の借金が大変だ!」というのは、この国で最大のデマであり、欺瞞だと言えるんです。
日本は借金大国である!という茶番
「日本は世界でもトップクラスの借金大国だ!」
恐らく多くの人が、そう考えているのではと思います。
その大きな要因となっているのが下のグラフです。
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このグラフは債務対GDP比という指標を使って、各国の財政状況を示したものです。
財務省の公式サイトのもので、テレビ新聞でも同じ形式がよく用いられます。
これを見ると、「うわ、日本借金やべー」と誰もが感じると思います。
そして、これこそがトリックなんです。
今度は下のグラフを見てみてください。
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あれあれ?
財務省の使っている債務対GDP比のグラフと、まるで違いますよね。
このグラフは、各国の政府負債の増加率を示したものです。要は政府がどれだけ債務を増やしてきたかですね。
「えっ日本の借金大したことなくね?」
ということがわかると思います。
日本は借金が大変どころか、むしろ世界の中でも最も増やしていません。
実はこれこそが、本来見るべき各国の財政状況なんです。
そもそも債務対GDP比とかいうものを、財政状況の指標として使っていることがおかしいんです。
さらに次のグラフも見てみましょう。
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これは各国の政府総支出の伸び率です。
これを見ると、日本は最も財政出動が少ない国だとわかるのです。
日本は世界ダントツで、国民のためにお金を出さないドケチ国家なんですね。
なぜかと言うと、財務省がなるべく金を出したくないからです。
そのため意図的に、政府の債務が大変に見えるグラフを用いているのです。
そしてテレビ新聞が、それを鵜呑みの垂れ流しにしてきました。
日本は借金大国だ!というのは、財務省やマスメディアによる茶番に過ぎません。
実は来年だろうが10年後だろうが、国の借金は常に過去最大になります。政府債務が増え続けるのは、国家運営の基本だからです。日本ではそれをわざわざ騒ぎ立て、国民の不安を煽り続けてきました。
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なぜ国の借金を国民一人あたりと言うの?
もはや恒例行事として、国の借金が発表されます。
その際に必ず使われる表現が、「国民一人当たり」という言葉です。
あたかも、国民が借金を負担しているかの様です。
なぜその様な、不安を煽る言い方をするのでしょうか?
それはまさしく、政府の債務は国民の借金だと思って欲しいからです。
明らかに意図的なミスリード、印象操作による刷り込みです。
財務省が発表して、テレビ新聞がそのまま垂れ流し続けてきました。
そして平成の始まりの90年代から、緊縮財政ならびに消費税の増税が本格化しました。
その結果どうなったでしょうか?
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日本は世界断トツぶっちぎりで、経済成長しなくなったのです。
政府が金を出さなくなったために、国内の需要が喚起されず、消費も投資もされなくなったからです。
それは同時に、国民の所得が伸びなくなったということを意味します。
つまり緊縮とは、ただの国家的な自滅行為なのです。
2021年の衆院選において、財務省トップの矢野事務次官が「このままでは財政破綻する」という内容の論文を週刊誌に掲載しました。バラマキ批判と言う形で、テレビ新聞も大きく扱いました。コロナ不況で多くの国民が困窮しているのに、相変わらず緊縮を推進したのです。まさに、財務省の体質をあらわすものです。
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このままだと財政破綻する!というのは本当?
財政破綻
財政破綻とは、政府が債務不履行に陥ることである。すなわち、政府が対外債務の利払いや、元本償還ができなくなったことである。
Wikipedia
「国の借金が大変だ!いずれ財政破綻する!」
ということが、日本ではずっと叫ばれてきました。
ただのデマであり欺瞞です。
明らかな間違いにも関わらず、社会常識化・固定観念化してしまいました。
まず財政破綻とは、政府が債務不履行(デフォルト)に陥ることです。
要は「お金ありませーん」という状況です。
シンプルな理屈で、そんなことは有り得ないとすぐわかります。
なぜなら政府には、自国通貨を発行する力があるからです。
また同時に、政府の債務は、ほぼすべて円建てです。
つまりお金をつくり出せるのだから、財政破綻という状況に陥ることがないのです。
このシンプルな事実が、国民にはまったく伝えられてきませんでした。
将来世代のツケになるんじゃないの?
「国の借金は将来へのツケだ!」
これも非常によく使われる言い回しですね。
完璧な間違いです。
しかし「国の借金が大変だ!」「子や孫の世代への先送りだ!」
こうしたプロパガンダを受けると、正義感の強い人ほど緊縮的な思考に陥ってしまいます。
先ほどのグラフをまた見てみましょう。
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まず日本は借金大国ではありません。
そして政府の債務は、国民の借金ではありません。
国民が返済したり、負担したりするものではないのです。
そもそも、政府の債務は増え続けるのが当たり前なのです。
政府債務を減らし続けている国など存在しません。
政府債務は増え続けるのが、現代のお金の仕組みだからです。
つまり政府債務が、将来のツケになる訳がないのです。
まったく現実は逆で、実体経済や将来世代への投資そのものだと言えるでしょう。
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国の借金に関するよくある疑問
それでは国の借金、つまり政府債務に関して、よくある疑問を見ていきたいと思います。
テレビ新聞や財務省が言っていることは、ただのデマであることがわかると思います。
どこからお金を借りてるの?
国の借金と呼ばれる政府債務は、一体どこから借りているか。
これも根本的な問題で、非常に重要なポイントです。
財務省やマスメディアは、市場の中にある「今あるお金を借りている」という前提で話をします。
これが本質的な間違いで、印象操作のトリックです。
実際には、政府債務は今あるお金から借りているのではありません。
新しくお金を生み出しています。
正確には国債発行のプロセスの中で、政府・日銀・銀行がやりとりをして、貨幣と債務が生み出されます。
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銀行から借りているという体を取りますが、実質的には何もないところから貨幣を生み出しているのです。
これが現代における貨幣の発行で、信用創造と言います。
何も無いところから、貨幣と債務を同時に生み出すのです。
企業など民間が借り入れるときも、すべて信用創造によって貨幣が生み出されています。
もちろん日本だけでなく、世界のどの国も基本的な仕組みは同じです。
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政府はお金をつくり出せますが、いくらでも無限にできる訳ではありません。その上限は供給能力で決まります。つまり貨幣発行の上限は、金額ではなく、需要と供給のバランスで決まるということです。インフレ率という値が、具体的な目安となります。
国の借金が増えるとどうなるの?
このまま国の借金、すなわち政府債務が増え続けると、一体どうなるのか。
それに対して不安もあるかと思います。
ですが実際のところ、特に何も起きません。心配は不要です。
まず政府は貨幣発行できるので、基本的に財政破綻することはありません。
さらに政府債務が増え続けるのは、世界中どの国も同じであり、健全な国家として当たり前のことなのです。
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そして国の借金と呼ばれる政府債務とは、家計や企業の借金とは別物です。
これが非常に重要なポイントです。
繰り返します。政府債務と、家計や企業の借金はまったく違います。
増え続けるのが当たり前で、国家として健全なことなのです。
それにより国民が豊かになるからです。
下のグラフを見てください。
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政府が赤字を拡大すると、民間は黒字が拡大します。
政府が国債発行によって債務を負うことで、貨幣が発行され市場に供給されるからです。
つまり政府債務の拡大とは、国民への貨幣供給の拡大なのです。
国の借金は返す必要があるの?
では国の借金、すなわち政府債務には返済の必要があるのか。
これも当然の疑問ですよね。
国債は期限が来れば返済されますが、その際また国債を発行することで返済されています。
つまり借り換えです。
政府は貨幣発行できるので、これを確実に繰り返す力があるのです。
つまり返済はされていますが、実質的には半永久的な借り換えだということです。
なので心配しなくても、政府は確実に返済と支出を続けられます。
貨幣発行(国債発行)で財源確保できるのであれば、無税国家でもいいのでしょうか?その答えはNOです。税は国家のシステムとして必要不可欠なものです。景気調節、格差是正、貨幣に信用を与える、といった役割を担います。財源というより、経済を安定させることが本来の役目だと言えるでしょう。
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まとめ
「国の借金が大変だ!」の本当のところを解説しました。
この国で最大のデマであり、欺瞞だと言えます。
なるべくお金を出したくない、財務省を中心としたプロパガンダな訳ですね。
国の借金と呼ばれる政府債務は、大変でも何でもなく、財政破綻の可能性もゼロです。
政府には貨幣発行という能力があるからです。
また政府の債務とは、家計や企業の借金とはまったく異なるからです。
この当たり前が、これからもっと広まっていくでしょう。