ブラッドベリをご存知でしょうか?
僕は個人的にSF作品がとても好きです。
映画、小説、アニメ、漫画などジャンルを問わずよく見ています。
そして、その中でもブラッドベリはお気に入りの作家です。
その作品は『華氏451度』の他にも名作揃いです。
ここでは、その中でも厳選したおすすめ作品を紹介したいと思います。
手塚治虫がすすめていたので読んでみたのが、ブラッドベリを知るきっかけでした。
ブラッドベリとは誰か?
レイ・ブラッドベリ(Ray Bradbury)は著名なアメリカのSF作家です。
古典とも言えるほど昔の作家ですが、今でも非常に人気があります。
名作というものは、いつの時代も色褪せない、普遍的な価値があるものです。
壮大なSF叙事詩、幻想的なノスタルジー、奇妙な怪奇譚、などなど非常に多彩な作品を生み出しています。
長編だけでなく、短編も数多く執筆しています。
1920年、アメリカのイリノイ州生まれ。
1947年に最初の短編集『黒いカーニバル』が刊行。1950年には傑作と言われる『火星年代記』が、1953年には代表作『華氏451度』が刊行された。
奇想に満ちたイメージ豊かな作品を多数発表し、幻想作家ブラッドベリの名声と評価を不動のものにした。
2012年没。
ブラッドベリのおすすめ作品!
では、ブラッドベリの作品からおすすめを紹介したいと思います。
まさにSFの詩人で、イマジネーションに富んだ不思議な世界へ連れて行ってくれますよ。
- 『刺青の男』
- 『黒いカーニバル』
- 『太陽の黄金の林檎』
- 『火星年代記』
巨匠と言える小説家や漫画家の多くも、ブラッドベリから影響を受けています。
『刺青の男』
僕が個人的に最もおすすめしたい作品が『刺青の男』です。
死ぬまでに一度は読んで欲しい一冊です。SF小説の域を超えた、まさに文学作品なんです。
現在読んでも全く色褪せない、むしろより一層の深い感動をもたらしてくれるものです。
バラエティー豊かな、幻想と詩情に満ちた短篇集になっています。
非常に深みのある珠玉の物語ばかりです。
「男が全身に彫った刺青は、夜になると動きだして18の物語を演じはじめた。」
『黒いカーニバル』
ブラッドベリの処女短篇集が『黒いカーニバル』です。
幻想的で怪奇、不気味で不思議な世界が展開されます。
ダークな雰囲気たっぷりの物語が詰まっています。
どちらかというと、SFというよりゴシックホラー寄りですね。
エドガー・アラン・ポーなどに近い雰囲気です。
少し怖くて、ゾクっとする様な物語が好きな人におすすめです。
『太陽の黄金の林檎』
『太陽の黄金の林檎』は幻想と詩情にあふれる22篇を収録した短篇集です。
宇宙飛行やタイムトラベルなど、SFの王道とも言える物語が豊富です。
また、短編ごとに特徴的なペン画のイラストが挿し絵として載っています。
ブラッドベリらしい、不思議で奇妙な世界が満ちています。
『火星年代記』
『華氏451度』とも並ぶ、ブラッドベリの代表作が『火星年代記』です。
非常に壮大で、幻想的な一大SF叙事詩です。26の独立した短編を連ねて、一つの長編としてあります。
火星という舞台で展開される、ユニークで不思議な物語集です。
優れたSF作品は常にそうですが、人間の愚かさやばかばかしさを非常に上手く描いています。
ウィットや風刺に富み、人類文明への警鐘とも言える作品です。
何と現代のゲームソフトの中で、ブラッドベリが登場しているんです。『ライフ イズ ストレンジ』(Life Is Strange)というビデオゲーム作品がそれです。日本版が2016年に発売された、世界的にも非常に評価の高いゲームです。この主人公の女の子が、古典SFが好きでブラッドベリを読んでいます。
まとめ
ブラッドベリのおすすめ作品を紹介しました。
『華氏451度』の他にも素晴らしい作品が揃っています。
是非、多くの人にその魅力を知ってもらえればと思います。
そのユニークで幻想的な世界観は、不思議な旅へと連れて行ってくれますよ。