『葬送のフリーレン』と北欧神話の共通性

大人気ファンタジー『葬送のフリーレン』。
実はこの作品には、北欧神話との共通点を、数多く見ることができます。
異世界ファンタジーっていうのは、基本的に北欧神話の影響を受けているものが多いです。
しかしながら、そんな異世界ファンタジーの中でも、葬送のフリーレンは、とりわけ、その影響が強いということが言えるんです。
今回は、この点について、詳しく解説していきたいと思います。

北欧的な舞台
主人公であるフリーレンたちの旅の目的地は、大陸の北の果て「オレオール」というところになります。
なので基本的にフリーレンたちは、北側諸国を旅してるんですね。
北側諸国になるので、やはり街並みだったり、雰囲気だったりとかも,、北欧的な要素が強いんですよね。
そしてまた,北欧的な要素としてあげられるのが、雄大で神秘的な自然です。
北欧って、フィヨルドだったり氷河だったり火山だったり、ものすごい大自然を見ることができるんですよね。
そして、葬送のフリーレンの中においても、自然というものは、とても雄大で神秘的で、美しいものとして描かれてるんですよね。
こうした自然の描写からもですね、葬送のフリーレンは北欧的な要素を感じさせますね。
そして、さらに共通点としてあげられるのが、北欧の静かでのんびりとした雰囲気になります。
この静かでのんびりとした雰囲気,っていうのが、葬送のフリーレンにおいて大きな特徴であり、また魅力なんですよね。
北欧的な静かでのんびりとした雰囲気の中で、何気ない日常が、とてもしっかりと描かれているんですね。
こうしたフリーレンの日常をしっかりと描,という作風がですね、北欧的なのんびりとした雰囲気と、とてもよく合うんですね。
フリーレンの名前
そしてさらに注目したい点として,フリーレンの名前があるんです。
まず、この作品の登場人物たちの名前は、ドイツ語に由来するものがとても多いんですね。
それでフリーレンというのもドイツ語なんですが、これどういう意味かというと、「凍る」とか「凍える」とかいう意味なんです。
なので、もうこの名前、タイトルからして、冬だったり北方だったり北国だったり、そういったものを連想させるんですね。
なのでこの葬送のフリーレンという作品が、北欧神話の要素や雰囲気を持つということは、もう半ば必然的なことなんじゃないかなという風に感じますね。
死生観
次にですね、葬送のフリーレンの死生観。
そこに見られる,北欧神話との共通点を、解説していきたいと思います。
この葬送のフリーレンという作品においては、人の死や喪失といったものが、とても重要なテーマなんですよね。
人の死とどう向き合い、どう受け止め、そして自分はどう生きていくのか。
そうした人とは何か、人生とは何か、といった哲学的な問いですね。
そして北欧神話も同様に、その死生観がとても特徴的なんです。
これ何かと言いますと、北欧神話の神々っていうのは、必ずいつかは滅びるさだめを背負ってるんですね。
そうなんです、不老不死じゃないんですね。
神々でさえも、必ずいつかは死が訪れて滅び去る。この哀愁を内包しているのが、北欧神話の大きな特徴なんです。
ですが、これは決して悲観的というわけではないんですね。
必ずいつかは死んで滅びるという,儚さは背負ってはいるけれども、それを嘆いたり避けようとしたり、とかいうことはないんですね。
それぞれが自分の役割をこなしながら、ちゃんと生きてるんですね。
こうした喪失や死と向かい合う姿勢というのがですね、フリーレンと北欧神話との共通性と言えるのではないかと思います。
時間と記憶
続いてがですね、葬送のフリーレンの重要なテーマである「時間と記憶」です。
まずフリーレンはエルフであり、非常に長い寿命を持っています。
そのため、人間とは 時間の流れに対する感覚がだいぶ違うんですね。
人間にとってはとても長い何十年という年月であっても、フリーレンにとっては一瞬で過ぎ去っていくものです。
このフリーレンの生きた時間とその記憶というのがですね、この作品において非常に重要な役割を果たすんですね。
何十年前、時には何百年も前のことまで、フリーレンは覚えています。
このエルフとしての特性によって、現在の冒険を続けながらも同時に過去の出来事にも思いをはせることができるんです。
これによってフリーレンは、過去と現在とのつながりを見出したり、その時には気づけなかった意味や、その価値を見出したりします。
つまりフリーレンは、その生きた時間と記憶によって、過去と現在とをつなぐ存在だということが言えると思います。
そして北欧神話なんですけども、これは古代から中世にかけての北方ゲルマン民族の間で信仰されたものです。
それ以後のヨーロッパはみんなキリスト教になっていくので、北欧神話への信仰自体は無くなるんですね。
ではなぜ,北欧神話が今でも残っているかというと、これは人々が連綿と語り継いできたからに他ならないんですね。
その紡がれた物語や精神を、絶えず受け継いできたんですね。
そうしたおかげで、はるか遠い昔に,北欧の地で培われた神話を、現代を生きる我々も知ることができるわけです。
これはまさに、過去と現在をつなぐものであり、フリーレンとの共通性を感じられるものだと思います。
さらに、北欧神話の原典である『エッダ』の中において、最高神オーディンがこの世界のあらましについて語ります。
それは天地創造から、終末としてのラグナロクにまで至るものです。
それはまさに、この世界の記憶と呼べるものです。
悠久の時を経て、この世界について語るオーディンと、同じく悠久の時を経て、これまでの冒険について語るフリーレン。
どちらも、この世界について記憶し語り継ぐ存在だと言えると思います。
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まとめ
それでは、葬送のフリーレンと北欧神話との共通性を見てまいりました。
この両者の様々な共通点を感じていただけたのではないかと思います。
またフリーレンだけではなく、北欧神話にも興味や関心を持っていただけたのであれば、とても嬉しいです。
それでは、ご覧いただき誠にありがとうございました。
© 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会




































