北欧神話

北欧神話の原典『サガ』とは何か?詳しく解説します!

日本においても、北欧神話への興味や関心がだいぶ高まってきました。

映画やドラマ、漫画やアニメにゲームなど、様々な文化作品において、そのモチーフが使われているからでしょう。

北欧神話の原典『サガ』を解説!

しかしながら、北欧神話の原典に関しては、まだほとんど知られていない様に思えます。

そこでここでは、北欧神話の原典『サガ』に関して、詳しく解説したいと思います。

『北欧神話の教科書』

『北欧神話の幻獣たち』

『サガ』とは何か?

エッダと共に、北欧神話の原典とされるのが『サガ』です。

12世紀から14世紀頃に主にアイスランドで発展した、散文形式の長編文学でした。

またサガとは「物語」を意味します。

中世におけるアイスランドでは母国語が重視され、詩人を多く輩出しました。またキリスト教の影響もそこまで及んでいませんでした。

そうした土壌が、アイスランドにおいて独自の文学を発展させていったのでしょう。

エッダが2種類だけなのに対し、サガは数が非常に多く内容も様々です。

そしてサガには大きく分けて4つのジャンルが存在します。「伝説的サガ」「王のサガ」「アイスランド人のサガ」「宗教的サガ」です。

中世ヨーロッパの教科書

またエッダが神話を主な題材とするのに対して、サガは歴史的な出来事を主な題材としました。

アイスランドやグリーンランドへの植民、ヴァイキングの活動、王家の争いなどを年代記的に記したものでした。

なのでサガは、北欧の歴史や文化を知る上でも重要な史料となっています。

北欧神話の主な原典としては、『ヘイムスクリングラ』や『ヴォルスンガ・サガ』などが挙げられます。

「伝説的サガ」

アイスランド植民以前における、ゲルマン民族の英雄や伝説を扱うサガです。サガの中において、最も神話的要素が多く見られます。逆に歴史的に正確な記述はあまりありません。また後世の様々な文学作品に影響を与えました。『ヴォルスンガ・サガ』『ラグナル・ロズブロークのサガ』などがあります。

「王のサガ」

ノルウェーやデンマークをはじめ、スカンディナヴィア諸国の王族を中心に描いたサガです。エッダの著者でもあるスノッリ・ストゥルソンが記した『ヘイムスクリングラ』が最も有名です。スウェーデン王家の歴史を語り、16編のサガで構成されます。その中の伝説上の王家ユングリング家のサガは、神話的要素が強くエッダの内容を補うものでもあります。

「アイスランド人のサガ」

当時のアイスランドで起きた、歴史的出来事を記したサガです。キリスト教化以前の北欧の歴史や文化に関する、貴重でユニークな史料だと言えます。神話的要素は少なく、歴史的事実をそのまま記した内容が多いです。また『赤毛のエイリークのサガ』『グリーンランド人のサガ』では、北米大陸の発見と探検が描かれています。

「宗教的サガ」

アイスランドにおけるキリスト教改宗の歴史や、聖職者の生涯などの学問的記録を目的としたサガです。北欧におけるキリスト教の活動の歴史や、その広まりを記したものと言えます。

『オーディンの箴言』

まとめ

北欧神話の原典『サガ』を、詳しく解説しました。

それはアイスランドで発展した、散文形式の長編文学でした。

エッダが2種類だけなのに対し、サガは数が非常に多く内容も様々です。

またエッダが神話を主な題材とするのに対して、サガは歴史的な出来事を主な題材としました。

なのでサガは、北欧の歴史や文化を知る上でも重要な史料となっています。