「油絵って家にあるサラダ油でも描けるの?」
と思ったことはないでしょうか?
その名の通り、油絵は絵の具をオイルで溶きます。
専用の画用液ではなく、市販のサラダ油で描けたら確かに手軽ですよね。
実際のところどうなのか、わかりやすく解説します。
結論から言うと、残念ながらサラダ油では油絵は描けません。
油絵に用いられるオイルは乾性油(かんせいゆ)と言います。
これは、乾いて固まる性質を持つオイルのことです。
それにより絵の具が固まり、キャンバスに定着する訳ですね。
一方でサラダ油には、この性質がありません。
キッチンの油汚れを思い出せば、わかると思います。
いつまでもベトベトしていますよね。
そうしたオイルで油絵を描いても、絵の具をキャンバスに定着させることが出来ないのです。
油絵で用いられるのは、乾性油と言う種類のオイルです。
空気に触れ酸化することで、固化する性質があります。
要は、乾いて固まるオイルです。
乾くと言っても水分の蒸発ではありません。オイル自体が酸化による化学反応によって固まります。
リンシードオイル、ポピーオイル、サフラワーオイルなどが主に用いられます。
ちなみに油絵の具自体も、この乾性油によって練られています。
サラダ油では油絵を描くことは出来ません。
サラダ油には乾いて固まる性質が無いためです。
油絵を描く際には、専用のオイルを利用しましょう。