フレスコ
(fresco 「新鮮な」の意) 西洋の壁画の技法。漆喰(しっくい)の下地が乾かないうちに、水で溶いた顔料で描くもの。また、その技法によって描かれた絵画。フレスコ画。壁が乾くにつれて、顔料が漆喰に定着し堅牢な画面ができる。ルネサンス期のイタリアで盛んに行なわれた。
精選版 日本国語大辞典
フレスコ画とは何かをわかりやすく解説したいと思います。
フレスコとは、西洋美術における絵画技法のひとつです。
主に壁画制作において用いられます。
まず壁に漆喰を塗り、それが乾かないうちに絵の具を塗って仕上げます。
つまりフレスコは、壁画におけるウェットオンウェットだと言えますね。
それだけに、入念な準備と技術力が必要な技法だとも言えます。
理科の実験で使うやつではありません。
また漆喰の作用により顔料が壁と一体化するので、とても高い耐久性を持ちます。
さらに顔料の発色も非常に良く仕上がります。
フレスコの歴史は古く、古代ローマ時代から既に使われていたと考えられています。
ルネサンス期には、ミケランジェロらラファエロといった巨匠たちが、フレスコによる壁画や天井画の傑作を制作しました。