油絵をはじめたいと思ったら、何が必要でしょうか?
初心者がまず揃えるべき道具は、どういったものがあるでしょうか?
ここでは、油絵を描く際に用いる基本的な道具を、分かりやすく解説していきます。
使い方のコツや、おすすめ品も紹介しますよ。
油絵を描くのに用いる、基本的な道具を紹介していきます。
油絵は水でなくオイルで溶くこと。
乾きが遅いこと。
紙ではなくキャンバスに描くこと、などが特徴的です。
では、それぞれ見ていきます。
入門書としては『油絵Style & Process』がおすすめです。
油絵に用いる筆は豚毛が一般的です。
油絵はキャンバスに描くので、コシが強く丈夫な筆が用いられます。
豚毛は硬くてコシが強く、油絵に適した筆です。タッチを生かした厚塗りにも向いています。
またナイロン筆もよく使われます。
細かく緻密な描き込みの際には、赤テンやコリンスキーといった動物の毛の筆が適しています。
柔らかくしなやかな筆で水彩などでも用いられます。
こうしたイタチ科の動物の筆はセーブルと総称されます。
高級な筆で確かな描き味があります。
絵を描くのが好きな人への、贈り物にすると喜ばれるかもしれませんね。
また、水彩やアクリル用のナイロン筆でも問題ありません。
今のナイロン筆はとても性能がいいです。
個人的にぺんてるの「ネオセーブル
描き心地がよく耐久性もあって、非常に使いやすいです。
油絵具は色の元となる顔料を乾性油というオイルで練ったものです。
最初はセット販売のものでいいと思います。
他の欲しい色は、あとからバラで買い足していくのがいいでしょう。
ホワイトなどはよく使うので、大容量のものがお得ですね。
日本メーカーではホルベイン、マツダ、クサカベ。
海外メーカーではウィンザー&ニュートン、ターレンス、マイメリなどがあります。
特にどのメーカーがいいなどはありません。
好みで選んでいいと思います。
油絵は水ではなくオイルで溶いて描きます。
このオイルが画溶液です。これがないと油絵は描けません。
主な画用液は乾性油、揮発性油、乾燥促進剤です。
乾性油は油絵を描く上でのメインとなる画溶液です。これがないと始まりません。
油絵具もこの乾性油で練られています。亜麻やケシなどの植物から作られます。
このオイルで絵の具を溶いて描画することで油絵の画面は出来上がっていきます。リンシードオイル、ポピーオイル、サフラワーオイルなどがあります。
揮発性油はサラサラしたオイルです。
その名の通り揮発性で蒸発してなくなります。溶解力があり希釈に用います。
下描き、ニスの塗り替え、掃除にも便利です。
テレピンとぺトロールの主に2種類です。最近は技術が開発され無香性のものもあります。
乾燥促進剤はその名の通り油絵の乾燥を早めます。
主にシッカチーフ、アルキド樹脂メディウムの2種類があります。
アルキド樹脂メディウムは様々な種類があります。
油絵は、パレット上でまず色をつくる作業が重要です。
その際にペインティングナイフを用います。
粘性の高い油絵具を、練って混ぜ合わせるのに便利です。
また描画に使用することもできます。筆では出せない独特のタッチが生まれます。
様々な種類や形があるので、色々と見てみるとよいでしょう。
油絵は紙ではなくキャンバスに描きます。
なので、まずこれがないと始まりません。
キャンバスは、大小様々なサイズがあります。
木枠に布を張ったタイプのものが一般的です。
イラストボードなどの厚紙を使うこともできます。
下地材を塗れば、問題なく油絵を描けますよ。
お手軽なので練習用におすすめです。
薄手より厚手のタイプの方が、油絵の支持体としては丈夫でいいでしょう。
油絵用のパレットは、木製と紙製が一般的です。
初心者はペーパーパレットがおすすめです。使い捨てで掃除の必要がありません。
また慣れてくれば、パレットはわざわざ買わなくても大丈夫です。
いくらでも他のもので代用したり、自作したり出来ますよ。
表面がツルツルしているものなら大体使えます。
まさに油絵といえる道具がイーゼルです。
キャンバスを立てかけて、自分も立って描くことができます。
ターレンスのメタルイーゼルがおすすめです。
軽量コンパクトで使い勝手がよく、機能面・価格面ともに申し分ありません。
油絵を描くのに用いる、基本的な道具を紹介しました。
以外と簡単に始められますよ。
はじめのうちは気軽に色々と試しながら、自分に合ったものを見つけていくといいと思います。
また身近な道具で何か使えそうと思ったら、どんどん実験してみましょう。