油絵で雄大な海を描いてみたくないですか?
広い海は、見ていると心が落ち着きますよね。
そこで、描き方の手順と簡単に描けるコツを紹介したいと思います!
実際のメイキングと共に、詳しく説明していきます。
海の描き方の手順
では、油絵での海の描き方を解説していきます。
アニメの背景美術のテクニックを、ふんだんに取り入れて参考にしています。
実際に描いているメイキングの様子と共に、わかりやすく説明します。
僕は油絵で描いていますが、水彩やアクリルやデジタルなどでも基本は同じです。
入門書としては『油絵Style & Process』がおすすめです。
まず画面全体を濡らします。
乾性油というオイルを使います。
これは、ウェット・オン・ウェットという技法です。
絵の具の伸びと馴染みが良くなり、一気に描き上げることができます。
画面全体を濡らさなくても、絵の具をたっぷりのオイルで溶いて描いてもいいです。
オイルは多すぎても少なすぎてもダメです。絵の具が気持ちよく伸びる量が適切です。
ウェットオンウェットはスピードペインティングのことだとも言えますね。
スカイブルーで空を描いていきます。
大きめの平筆で描きましょう。上半分ほどを塗ります。
空の下の方から、明るめのスカイブルーを描いていきます。
筆を大きく動かし、滑らかなグラデーションにします。
ウェット・オン・ウェットで描いているので、スムーズに馴染ませることが出来ます。
これで空が描けました。
空の色味は見る方角や時間帯で変わります。太陽との位置関係の変化ですね。
次に海を描いていきます。
まずは、奥の水平線側から濃いマリンブルーで描きます。
海のトーンは、遠いほど暗く、近いほど明るくなります。
水平線側より、やや手前側の海を描きます。
先ほどより明るいマリンブルーで描きます。
筆を大きく動かして、境界部分を馴染ませます。
海の一番手前側を描きます。
明るいターコイズブルーで描いていきます。
また筆を大きく動かして、境界部分を馴染ませます。
海の手前側は、わざと筆のタッチを大きく残すと、波の動きを表現出来ます。
ターコイズブルーは、ウルトラマリンにウィンザーグリーンを混ぜると簡単に出来ますよ。
ホワイトで雲を描いていきます。
雲は左右非対称に、上部が膨らむ様に描きます。
S字のラインを意識して配置すると、バランスのいい構図になります。
また上の方の雲ほど大きく、下の方ほど小さく描きます。
雲はスケール感を演出するのにも役立ちます。
水平線近くの雲は、小さく淡く、密集させて描きます。
これは、とても遠くにある雲だからです。遠近法のコツのひとつです。
開放感のある、広々とした海を描くことができました!
お疲れ様です!
まとめ
油絵で海を描く方法を解説しました。
アニメーターの技術を参考にすることで、簡単にリアルな表現ができます。
シンプルでいながら、とても役に立つテクニックだと思いますよ。
風景画を描く際の、参考になればと思います。