リアルな足を描くにはどうすればいいでしょうか?
本物らしく表現するのは以外と難しいんですよね。
まず重要なのは、足のアーチ型フォルムを把握することです。
足の立体構造を正確に把握すれば、格段にリアルな描写が出来ます。
立体的で本物らしい足ですね。
参考書にはほとんど載っていないコツも、ふんだんに紹介していきますよ。
足は地味なパーツですが、しっかり描けば全体がよりよくなります。
足の立体構造
リアルな足を描くためには、まず足の立体構造を正確に把握しましょう。
面構成によるブロック処理をすると、立体の形状を捉えやすくなります。
実際に描く際も、面を意識すると立体的に見えますよ。
足の構造はアーチ型フォルムです。幅広で前方に大きく突き出しています。
足の甲がつくる幅広でなだらかなアーチが、かかと部分と指先部分を繋いでいます。
幅広の滑り台をイメージするといいかもしれませんね。かかとを登って、なだらかな足の甲を滑り降ります。
足は体の全体重を支える部分なので、とても安定したつくりなっています。
そして、足は大きく3つのパーツで形成されています。
かかと部分、指先と付け根部分、足の甲のアーチです。その構造をよく把握しましょう。
かかと部分は底がしっかりした、丸みのあるスタンプ型です。
指先と付け根部分は幅広で、足裏にふくらみを持ちます。それらをつなぐのが甲のアーチです。
パーツごとの形状をしっかり捉えることで、足全体のフォルムを把握出来ますよ。
滑り台や新幹線。そうした前方に突き出した形と、足のフォルムはよく似ています。
正面から見た足
足を正面から見ると、三角形に近い台形です。
親指のある内側の辺はほぼ垂直、小指のある外側の辺は傾斜しています。
このフォルムを覚えておくと役に立ちます。
前から見た足を描く際は、この台形を意識して描けば、大体それらしく見えます。
またコツとして、くるぶしの位置があります。くるぶしは内側が高く外側が低いです。これも覚えておくと便利です。
後ろから見た足
後ろから見た場合でも、台形のフォルムは有効です。前から見た場合と同じシルエットで描くことが出来ます。
後ろからの場合は、踵とアキレス腱が主要な位置を占めます。甲のアーチや指はほとんど見えません。
この底の安定したスタンプ型の形状を、しっかり捉えましょう。
まず台形を描いてから、そこに踵の丸みとアキレス腱を加えるといいですよ。
指は全く見えないか、ごく一部が見えます。
足は親指だけリズムが違う!
足の指は親指だけ他とリズムが違います。
形状と向きが親指だけ異なっているんです。
指摘している参考書はほとんどありませんが、重要なポイントです。
親指以外の指は階段状のリズムです。
一方で親指は、なだらかで一定な傾斜のリズムなんです。
親指だけその他の指とは、対照的なリズムをしている訳なんですね。
これを意識して描くことで、より本物らしいリアルな足になりますよ。
まとめ
リアルな足を描く際も、他の体のパーツ同様に、立体構造の把握が重要です。
そして足のフォルムが生み出すリズムを意識することです。
ここで挙げたポイントを抑えれば、よりリアルな足が描けると思いますよ。