よく分かる!油絵の描き方の基本的な手順!

油絵に興味はあるが描き方がよく分からない。そういった方も多いのではないかと思います。

そこで、油絵の描き方の基本的な手順を解説したいと思います。

実際に描いている様子と共に、分かりやすく解説していきます。

またテクニックより重要なのが、アイデアやコンセプトです。

自分が何を表現したいかを、大切に描いていきましょう。

歴史や文化もわかる 西洋美術史の教科書

西洋美術史の流れを完全整理!20世紀から現代まで!

12星座の由来にまつわるギリシア神話の物語!

ルネサンスとは一体何か?その本質をわかりやすく解説します!

構想、アイデア、コンセプトを決める

まずは構想を練ります。自分のアイデアやコンセプトをまとめます。

実はこの「何を表現したいか」が創作において最も重要です。

それに比べれば、テクニックなど大して重要ではありません。

自分のハートを素直に表現していきましょう。



入門書としては『油絵Style & Process』がおすすめです。

『油絵Style & Process』

構成、構図を決める

次に具体的な構成を決めていきます。

どういった構図にするか、明暗や色調はどうするか、といった具合に決めていきます。

いきなりキャンバスに描くのではなく、まず小さいスケッチをとるといいですよ。

僕のサムネイルスケッチ。A4用紙を適当に分割して描いています。ノート、メモ帳、iPadなど何でも構いません。


構図を練る際におすすめなのが、サムネイルスケッチです。

構図を簡潔に描いた、小さなラフスケッチのことです。

ノートでも、メモ帳でも、iPadでも何でも構いません。小さなラフを描くことで、構図の全体のバランスを把握できます。

思いつく構図はどんどん描き出していきましょう。

また明暗や色調など、画面全体の光と色のバランスを「バリュー」または「色価」と言います(仏語ではヴァルール)。

絵の雰囲気を決める重要な要素です。

こういった準備段階で、ちゃんと設定を決めておくのがとても大切です。

下絵を描く

実際に描き始める際は、まず下絵から描いていきます。

下絵の描き方は主に3パターンです。おつゆ描き、木炭、カーボン転写、の3つです。

  • おつゆ描き
  • 木炭
  • カーボン転写

油絵の下絵はある程度アバウトでも問題ありません。大まかな配置や位置関係が分かる程度で大丈夫です。

おつゆ描きは、油絵具をオイルで薄く溶いて描く方法です。水彩ぐらいサラサラの状態で描きます。

使用するのは揮発性油です。

揮発性油だけで描くと、早く乾きツヤのないマットな画面になります。

木炭で描く場合は、必ずフィキサチーフという定着剤で線を保護する必要があります。

そうしないと、絵の具で上から描いた際に、線が溶けて流れてしまいます。

カーボン転写の場合は、まず紙に描いてからカーボン用紙でキャンバスに写します。

木炭と同様にフィキサチーフで線画を保護する必要があります。

着彩

本塗りに入っていきます。

使用するオイルは主に乾性油です。

油絵の描き進め方は、基本的に暗部から明部の順番です。

メインのオブジェクトを描き、その後背景を描いていきます。

実際の制作の様子と共に、解説していきます。

おつゆ描きで下絵を描いた状態です。ツヤのないマットな状態です。おつゆ描きや地塗りは揮発性油で行います。

まずは暗部を描いていきます。使用するオイルは乾性油です。
次に中明部を塗ります。陰の部分に反射光をを加えることで、写実感、立体感が増します。

続いて明部を描いていきます。中明部の上から明部を重ねることで、立体感が増します。

背景を描き込んでいきます。メインと同じで、暗部から明部の順番です。

更に明るく色を重ねます。油絵は明部の上から明部、暗部の上から暗部を重ねることで、一層色の深みが増します。

一番上からハイライトを描き込みます。油絵はこのように、レイヤーによる階層構造を組み立てて描いていきます。

完成作品

最初のうちは、果物や野菜などのモチーフが、描きやすくていいでしょう。

慣れてきたら、人や風景など色々と描いてみましょう。

『画づくりのための光の授業』はおすすめ本です。とても科学的かつ論理的に解説がされています。

『画づくりのための光の授業』

乾燥したら画面を保護

油絵が乾燥したら、ワニスなど樹脂をコーティングして画面を保護するのがオススメです。

ホコリやガスから画面を守る役割があります。

また、画面全体に均一な光沢を与えることが出来るので、見栄えもよくなります。

歴史や文化もわかる 西洋美術史の教科書

まとめ

油絵制作の基本的な手順を紹介しました。

ここに示した手順は、あくまでスタンダードなものです。

参考にしても、すべてきっちり従う必要などありません。

自分にとって役立ちそうなものを、取り入れていだだけばいいです。

十人いれば十通りの描き方があるからです。ルールなど無く自由です。

そして何より、自分の思うままに、自由に楽しみながら描いていきましょう!

killer55aa77

Recent Posts

ギリシャ神話の原典とは?わかりやすく解説

ギリシャ神話は聖書のように一冊…

9時間 ago

中世ヨーロッパの生と死と結婚

中世ヨーロッパの人々は、どのよ…

6日 ago

中世ヨーロッパの食事とは?パン・肉・ワイン

中世ヨーロッパの人々は、普段ど…

1週間 ago

ゴシックの由来|その成立とゴス文化の発展

ゴシックという言葉を最初に用い…

1週間 ago